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三十九
そのまま庭へと出てきた三人。
その桜探しをしている中――裏庭で一枚の羽根を見つけた菊やん、それを拾い上げ
「これは?」
「ちょいと失礼を」
脇よりそれを拝借し、眺める若者だったが
「桜の、です」
「やはり」
すぐに菊やん、辺りの塀を見回していると
「この高さでは逃げ出せません」
「ならば猫……じゃないな。落ちている羽根が、一枚ですむわけがない」
一方、涙目の丸眼鏡くん。鶏の被り物をした先輩同心の姿が頭から離れない――
そのまま庭へと出てきた三人。
その桜探しをしている中――裏庭で一枚の羽根を見つけた菊やん、それを拾い上げ
「これは?」
「ちょいと失礼を」
脇よりそれを拝借し、眺める若者だったが
「桜の、です」
「やはり」
すぐに菊やん、辺りの塀を見回していると
「この高さでは逃げ出せません」
「ならば猫……じゃないな。落ちている羽根が、一枚ですむわけがない」
一方、涙目の丸眼鏡くん。鶏の被り物をした先輩同心の姿が頭から離れない――
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