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三十八
「ええ。脱穀の際、殻に付いてる虫を食べてもらうため飼っています」
「なるほど」
生き物好きの藤殿、早速縁側まで行って庭へと目をやり
「あ、つがいで仲むつまじく」
「つがいですって?」
首を傾げた隆三郎、やはり縁側へと歩み寄り
「あれ? 桜がいない?」
これに丸眼鏡くん
「桜って?」
「もう一羽、雌鶏がいるんですが」
「え? もしかして、その雌鶏の名?」
藤殿、必死で笑いを噛み殺しつつ
「そ、それって、丸々と肥えてるでしょ?」
「ええ。脱穀の際、殻に付いてる虫を食べてもらうため飼っています」
「なるほど」
生き物好きの藤殿、早速縁側まで行って庭へと目をやり
「あ、つがいで仲むつまじく」
「つがいですって?」
首を傾げた隆三郎、やはり縁側へと歩み寄り
「あれ? 桜がいない?」
これに丸眼鏡くん
「桜って?」
「もう一羽、雌鶏がいるんですが」
「え? もしかして、その雌鶏の名?」
藤殿、必死で笑いを噛み殺しつつ
「そ、それって、丸々と肥えてるでしょ?」
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