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三十三
ここに割り込んできた二十衛門
「父親とは一切会話がなかったらしいぞ。それに昔な、母親が亡くなった時もその場にはいなかったらしい」
その間も瞬き一つせず、正面から破近を見ているおマキ。そんな相手に
「そ、そっか。そら何とも、やな」
「だから、あれは父上でなく鬼なのだ! 鬼退治だから文句はないのだ! だから、おマキは……」
なおも叫び続ける娘に、二十衛門
「もう、いいだろ?」
そうなだめて
「さあて、出かけるとするか?」
ここに割り込んできた二十衛門
「父親とは一切会話がなかったらしいぞ。それに昔な、母親が亡くなった時もその場にはいなかったらしい」
その間も瞬き一つせず、正面から破近を見ているおマキ。そんな相手に
「そ、そっか。そら何とも、やな」
「だから、あれは父上でなく鬼なのだ! 鬼退治だから文句はないのだ! だから、おマキは……」
なおも叫び続ける娘に、二十衛門
「もう、いいだろ?」
そうなだめて
「さあて、出かけるとするか?」
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