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十九

「ふうん……」


 そう言いながら破近、その視線を下げているところ


「ちゃ、ちゃんと足くらいあるわよ! どこ見てるのよ、嫌らしいわね!」


 だが、そんな茶番をものともしない菊水クン


「菖蒲殿? 互いにかばい合ってるとは?」


 これに、この当人こそが嫌らしげに


「あらま。やっぱり、まだまだネンネですねえ……決まってるじゃない、男女の関係ということよ」


「あのう、お言葉ですが……貴公の言う台詞としては、似つかわしくないような」



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