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十八

「ひ、ひと突きとは」


「藤やん、ホンマやねん」

 これに肩をすくめる、いかにも異人風の男


「ほな、彦之助の取り調べについて話しますわな?」




「……っちゅうわけですわ」


 ここに、やはり最速男


「ちゅうわけと申すがな、下手人が二人も出てきたんだぞ」


「確かにでんな、松はん」


 そこに初めて口を開いてきた


「どうせ、互いにかばい合ってるだけでしょが」


「ん? 菖蒲はん、まだおったんかいな?」


「い、いるじゃない、ちゃんとここに!」



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