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七十一
「あらま、そうきまっか」
「左様で」
そう言って
「よって、遠慮させていただきたいと」
「ホンマ、もったいないでんな。その知恵やら心根やら、世のために使うたらどんだけええことか」
これに柳さん
「お言葉ですが、役人にならずとも世のためにできることはあろうかと」
ここで破近、その肩をすくめ
「その岩の如くき意志の強さ……もう何も言いまへんわ」
「申し訳な……」
「で、言わん代わりに砕きまひょか?」
「な、何を申される?」
「あらま、そうきまっか」
「左様で」
そう言って
「よって、遠慮させていただきたいと」
「ホンマ、もったいないでんな。その知恵やら心根やら、世のために使うたらどんだけええことか」
これに柳さん
「お言葉ですが、役人にならずとも世のためにできることはあろうかと」
ここで破近、その肩をすくめ
「その岩の如くき意志の強さ……もう何も言いまへんわ」
「申し訳な……」
「で、言わん代わりに砕きまひょか?」
「な、何を申される?」
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