3325/3502
六十七
それを聞き、ムクッと頭を上げてきた菖蒲殿
「この馬鹿たれが! 同心界の伝説に向かって!」
だが柳さん、その掌を左右に振り
「今はな、単なる隠居の身だから……と言うか、吟味方与力様に向かって、その言い草とは聞きずてならぬが?」
これに、ちびりそうな菖蒲殿
「く、口が過ぎました!」
「口は災いのものだぞ」
「は、はい」
そんな寸劇に、大いに笑っている破近
「あはは! 菖蒲殿な、わいの言う事よりはるかに素直に聞いてまんなあ」
それを聞き、ムクッと頭を上げてきた菖蒲殿
「この馬鹿たれが! 同心界の伝説に向かって!」
だが柳さん、その掌を左右に振り
「今はな、単なる隠居の身だから……と言うか、吟味方与力様に向かって、その言い草とは聞きずてならぬが?」
これに、ちびりそうな菖蒲殿
「く、口が過ぎました!」
「口は災いのものだぞ」
「は、はい」
そんな寸劇に、大いに笑っている破近
「あはは! 菖蒲殿な、わいの言う事よりはるかに素直に聞いてまんなあ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。