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五十三
「一人って、誰なの?」
「何故に言い切れる?」
「そいつは、いとも容易い話で……」
平次、交互に二人を見つつ
「皆ともが燃え上がっているお里の家の周りにいる時、一人だけ離れたところにいましたよね?」
これに再び顔を見合わせるお二人さん
「うーん、そんな人いたっけ?」
「はて? 誰かおったかのう?」
「ならば、私らはどうして助松のことを知り得たんですかい?」
「あ、ホントだ」
「何でじゃろ?」
三たび顔を見合わせている――
「一人って、誰なの?」
「何故に言い切れる?」
「そいつは、いとも容易い話で……」
平次、交互に二人を見つつ
「皆ともが燃え上がっているお里の家の周りにいる時、一人だけ離れたところにいましたよね?」
これに再び顔を見合わせるお二人さん
「うーん、そんな人いたっけ?」
「はて? 誰かおったかのう?」
「ならば、私らはどうして助松のことを知り得たんですかい?」
「あ、ホントだ」
「何でじゃろ?」
三たび顔を見合わせている――
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