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五十二
「その通り。すべてが離れ業と見えるのは、一人の仕業だと思ってるからだと」
「じゃ、じゃあ二人なの?」
そんな、目をパチクリしている菖蒲殿に
「おそらくは」
だが先生、至極まともな意見を述べてき
「じゃが、いったい誰と誰の仕業なんじゃろ?」
ふりだしに戻すような、しょうもない発言だったが――やはり恐るべし、とても公募で採用したとは思えぬ岡っ引きが
「一人はわかっております」
「へ?」
同心および医者よりの異口同音――
「その通り。すべてが離れ業と見えるのは、一人の仕業だと思ってるからだと」
「じゃ、じゃあ二人なの?」
そんな、目をパチクリしている菖蒲殿に
「おそらくは」
だが先生、至極まともな意見を述べてき
「じゃが、いったい誰と誰の仕業なんじゃろ?」
ふりだしに戻すような、しょうもない発言だったが――やはり恐るべし、とても公募で採用したとは思えぬ岡っ引きが
「一人はわかっております」
「へ?」
同心および医者よりの異口同音――
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