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四十九
おかしな空気の中、脱線しそうな話を元に戻してきた平次
「あっしが思うに、お里の家を選んだのは……」
先程までの、妙な相槌もなくなったのに安心し
「単に患者の隔離されている家から、最も離れているからだと」
「ん? よくわからんが?」
「先生、考えてごらんなせえ。離れていた方が、事を起こしやすいと」
「そ、そうか。できるだけ村人らを遠くにやり、知らせを聞き駆けつけるまでも猶予があると」
これに大きく頷く平次である――
おかしな空気の中、脱線しそうな話を元に戻してきた平次
「あっしが思うに、お里の家を選んだのは……」
先程までの、妙な相槌もなくなったのに安心し
「単に患者の隔離されている家から、最も離れているからだと」
「ん? よくわからんが?」
「先生、考えてごらんなせえ。離れていた方が、事を起こしやすいと」
「そ、そうか。できるだけ村人らを遠くにやり、知らせを聞き駆けつけるまでも猶予があると」
これに大きく頷く平次である――
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