3303/3502
四十五
これ以降、同心、医者とも何も言ってこない中、一つ溜め息をついた岡っ引きが
「その二人ともを恨んだり、憎んだりしていた者は?」
これに弥助
「そこんとこは、わからないなあ」
「問いかけは、これにて終いだが……一つだけ頼みたいことがある」
と平次、ここまで言って
「先生。そこの蘭国の小瓶を」
「ん? これか……ほれ」
「どうも」
平次、礼を述べたあと
「この痒み止めを患者全員に塗ってくれ。これしかないんで、極々少量ずつだ」
これ以降、同心、医者とも何も言ってこない中、一つ溜め息をついた岡っ引きが
「その二人ともを恨んだり、憎んだりしていた者は?」
これに弥助
「そこんとこは、わからないなあ」
「問いかけは、これにて終いだが……一つだけ頼みたいことがある」
と平次、ここまで言って
「先生。そこの蘭国の小瓶を」
「ん? これか……ほれ」
「どうも」
平次、礼を述べたあと
「この痒み止めを患者全員に塗ってくれ。これしかないんで、極々少量ずつだ」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。