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二十七

 早速二階へと上がった破近、その目の前に現れた部屋に


「ここやな」

 そして、静かに中の様子を覗うと


「あの縛られてるのが、おマキやな? で、あいつは……おらへんみたいやわ」


 こう確認してすぐに中へ入った破近


「おマキちゃんやな?」


 これに相手が


「人に名前を尋ねる時は、まずは自分から名乗るものなのだ!」


「はああ? おっさんが言ったとおり、ホンマに気い強い娘やな!」

 だが、すぐに思い直して


「吟味方与力の鈴木っちゅうねん」


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