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三十七
その目に留まるは一つの小瓶
「お、こいつがあったわ」
「何です、それって?」
「何でも蘭国の痒み止めだと」
これを聞き、眉を潜める菖蒲殿
「蘭国? フン、どうせあの青き目の薬ね?」
「左様、吟味方よりもらったもので」
「じゃあ案外、毒薬かも……」
ここに平次が
「好きだの嫌いだの言う前に、一度試されたら如何です?」
「わ、わかりましたよ」
そんな、渋々と薬を腕に塗る旦那を見ながら
「実は、あの家の周りには油が撒かれており」
その目に留まるは一つの小瓶
「お、こいつがあったわ」
「何です、それって?」
「何でも蘭国の痒み止めだと」
これを聞き、眉を潜める菖蒲殿
「蘭国? フン、どうせあの青き目の薬ね?」
「左様、吟味方よりもらったもので」
「じゃあ案外、毒薬かも……」
ここに平次が
「好きだの嫌いだの言う前に、一度試されたら如何です?」
「わ、わかりましたよ」
そんな、渋々と薬を腕に塗る旦那を見ながら
「実は、あの家の周りには油が撒かれており」
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