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二十八

 先ほどよりの行動にて、一本筋の入った男であるのは明白なところ。


「そうね……確かにこのまま帰ったら、何を言われるか」


 こうつぶやく菖蒲殿、無論その頭の中にいるのは青き目。

 これに竹庵先生も


「官医も剥奪されるやもしれぬ」


 二人の同意を得た岡っ引き、ここで声高らかに


「蚊も下手人も、まとめて退治しましょうぜ!」



 三人寄れば何とかで、役割分担さえ整えば事は前には進む。


 まずは先生、お医者なりに仏さんを再度検めている。



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