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二十五

「そっちも負けないくらい陰湿なのだ」

 こう言い放った小娘が


「それで、おマキは何をすればいいのだ?」


「ああ。父親の前で散々文句を並べてやるんだ」


「構わんが、その後はどうなるのだ?」


 これに二十衛門


「目の前で土下座させてな、今までの振る舞いを反省させてやるのだ!」


 何と、語尾まで感化されてしまった模様。


「わかったのだ」

 頷くおマキ、饅頭に手を伸ばした相手に


「それはおマキのだ! おじさんは、おかきでも食うのだ!」


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