3268/3502
十
「あ、そのことかいな? それが老中の秋元のおっさんがな、首を縦に振りよらんかったんや」
「お、おっさんて」
そこに明智様が
「遠島よりかはるかにマシで、良かったじゃないですかあ!」
「確かにマシですわ……ほな、同行しはりまっか?」
これに、無い首をぶるぶると
「この私って何故だか、蚊の餌食になりやすいもんで」
先頃、周りの勧めにより半ば強引に隠居した藪先生。その代わりとしての官医を、奉行所まで呼びつけた吟味方――
「あ、そのことかいな? それが老中の秋元のおっさんがな、首を縦に振りよらんかったんや」
「お、おっさんて」
そこに明智様が
「遠島よりかはるかにマシで、良かったじゃないですかあ!」
「確かにマシですわ……ほな、同行しはりまっか?」
これに、無い首をぶるぶると
「この私って何故だか、蚊の餌食になりやすいもんで」
先頃、周りの勧めにより半ば強引に隠居した藪先生。その代わりとしての官医を、奉行所まで呼びつけた吟味方――
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。