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五
「それが……よりによってだな、蚊の大群に襲われてのう」
「甲斐の大群? そんならここだけの話ちゃうて、幕府全体の話ですやん?」
これに一旦、間を置いた木俣様
「コホン……」
そして様子を見計らったあと
「甲斐じゃない。蚊だ」
「カ?」
ここで己の知ってるカなる名を探っている破近、やがて
「あきまへんわ、血い吸う蚊しか思い浮かびまへん」
そこに、相手がデカい声で
「大当たり!」
一瞬、きょとんとした破近だったが
「嘘やん?」
「それが……よりによってだな、蚊の大群に襲われてのう」
「甲斐の大群? そんならここだけの話ちゃうて、幕府全体の話ですやん?」
これに一旦、間を置いた木俣様
「コホン……」
そして様子を見計らったあと
「甲斐じゃない。蚊だ」
「カ?」
ここで己の知ってるカなる名を探っている破近、やがて
「あきまへんわ、血い吸う蚊しか思い浮かびまへん」
そこに、相手がデカい声で
「大当たり!」
一瞬、きょとんとした破近だったが
「嘘やん?」
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