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百五十
「凝らしめてやろうと……その時、何を口にしたのかは覚えてませんが」
「で、油断してた定吉の背を押したんやな?」
「その通り……」
「も、もうおよしって! 吟味方様も、どうか許してやってください!」
「は、母上」
この悲痛な叫びに、躊躇する息子。だが、振り返ようともせず
「……吟味方様、あと二つ残っています」
「そやな」
そして破近、配慮を見せ
「なんなら、続きは南町で聞こか?」
だが視線を動かさぬ少年
「いえ、ここにて」
「凝らしめてやろうと……その時、何を口にしたのかは覚えてませんが」
「で、油断してた定吉の背を押したんやな?」
「その通り……」
「も、もうおよしって! 吟味方様も、どうか許してやってください!」
「は、母上」
この悲痛な叫びに、躊躇する息子。だが、振り返ようともせず
「……吟味方様、あと二つ残っています」
「そやな」
そして破近、配慮を見せ
「なんなら、続きは南町で聞こか?」
だが視線を動かさぬ少年
「いえ、ここにて」
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