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二十一

「はあ? 協力する?」


 そんな、たまげている相手に


「おじさんも、このおマキも、父上には恨みを持っているのだ! 目的は一緒なのだ!」


「そ、そこまで父親に?」


「母上があの世に旅立った時ですら、父上はそこにいなかったのだ! あれは父上という仮面をかぶった鬼なのだ!」


 これには、つい同情している誘拐犯


「そ、そら可哀想に」


「鬼退治だから正々堂々なのだ」

 そしておマキ、相手に目やり


「おじさん口臭さだが、いい人そうなのだ」


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