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百三十五

「確かにお江戸の七不思議に数えられても良さそうな……フフっ、その容姿……」


 ここで菊やんが


「おっと、氷助さん。それ以上は禁句かと」


「これは私としたことが」


 だが収まりつかぬは


「き、貴様、何が言いたい! 目の中に入れても痛くない、それくらい可愛い孫に向かって、何たる言い草なんじゃ!」


「でも万が一、目に入ったら何やらただれてきそうな」


 畳一枚挟んだ全面戦争には間違いないが、単なる悪口の言い合いにも見えてきた――



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