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二十

「え?」


 言葉を失っている相手に、さらにおマキの方から


「何で、このわたしをさらったのだ?」


「あ、ああ。おまえの父親に少々恨みがあってな。それに、部下の鈴木っていう青い目をした与力にもな」


 これに縄を解かれたおマキちゃん、両手首を揉みながら


「あ、青い目? 何やら妖怪みたいなのだ!」


 相手も大きく頷き


「ちげえねえ、確かに摩訶不思議な野郎だよ」


「では」

 ここでおマキちゃん、声高らかに


「このおマキも協力するのだ!」


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