3223/3502
百二十六
だが相手は黙ったまま。破近、これを肯定の意味と解釈し
「よろしいでっか? ま、端から不謹慎な言い方で申し訳ないけんど、橋より落ちた……おそらくは突き落とされた定吉はんはでんな、たまたま亡くなりはった」
ここまでしゃべって、今度は周りを見回し
「で、砒素を盛られた半次はんは、たまたま亡くならんかった」
ここでずっと口を開くのを辛抱していた明智様が、つい
「たまたまばかりですねえ」
「そうでんねん、ここまでは……」
だが相手は黙ったまま。破近、これを肯定の意味と解釈し
「よろしいでっか? ま、端から不謹慎な言い方で申し訳ないけんど、橋より落ちた……おそらくは突き落とされた定吉はんはでんな、たまたま亡くなりはった」
ここまでしゃべって、今度は周りを見回し
「で、砒素を盛られた半次はんは、たまたま亡くならんかった」
ここでずっと口を開くのを辛抱していた明智様が、つい
「たまたまばかりですねえ」
「そうでんねん、ここまでは……」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。