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百十八
一方、こちらは奉行所。
半々の思いながら、藤殿と一緒に首を長くしている破近――と、そこに襖の向こうより
「吟味方様に是非ともお会いしたいと申す者が」
「お?」
青き目を見開いた男、傍らの若者に
「やっぱ日頃の行いが大事やな!」
「よう来られましたわ」
これに頭を下げた和紙屋の主だったが、すぐに
「せがれの握っていた紙切れですが、実は部屋の中の見本帳を片っ端より調べていくうちに……」
「何やら気づきはったんでんな?」
一方、こちらは奉行所。
半々の思いながら、藤殿と一緒に首を長くしている破近――と、そこに襖の向こうより
「吟味方様に是非ともお会いしたいと申す者が」
「お?」
青き目を見開いた男、傍らの若者に
「やっぱ日頃の行いが大事やな!」
「よう来られましたわ」
これに頭を下げた和紙屋の主だったが、すぐに
「せがれの握っていた紙切れですが、実は部屋の中の見本帳を片っ端より調べていくうちに……」
「何やら気づきはったんでんな?」
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