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百八

「えっと、確か……」

 氷助、その人差し指を顎の下につけ


「歴代将軍らの不憫さ、火を見るよりも明らかではござらぬか……だったかなあ?」


「こ、こいつ、一言一句、正確に言いおって」


 ここで口を開いてきた菊やん、隣の明智様に


「まったくもって、聞き捨てならぬ言葉ですね?」


「ホント、ホント! 南町の同心としたら、許せなきことですよねえ?」


「み、南町、ど、同心だと?」

 

 その目を白黒させるは主、さすがにこいつは分が悪い――



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