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九十九
「はいっ!」
「あのな藤やん、何べん言ったら……ありゃ?」
そう、丸眼鏡くんが見ているのは氷助なのだ。
これに臨機応変な探り屋が
「挙手は不要ですよ」
「あ、つい性で。で、横島屋の人たちについて聞きたいのですが?」
「まずは主の……あれ? そう言えば、名を聞いたことがなかった」
その丸眼鏡が鼻の下までズレ落ちてしまった藤殿、懸命に親指と人差し指で上げながら
「そ、そうですか。他には?」
「娘のお三枝さんと……フフッ」
「はいっ!」
「あのな藤やん、何べん言ったら……ありゃ?」
そう、丸眼鏡くんが見ているのは氷助なのだ。
これに臨機応変な探り屋が
「挙手は不要ですよ」
「あ、つい性で。で、横島屋の人たちについて聞きたいのですが?」
「まずは主の……あれ? そう言えば、名を聞いたことがなかった」
その丸眼鏡が鼻の下までズレ落ちてしまった藤殿、懸命に親指と人差し指で上げながら
「そ、そうですか。他には?」
「娘のお三枝さんと……フフッ」
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