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九十六
「その三角の真ん中にいるのが、横島屋の何とかという娘なんだな?」
これには、氷助が即座に
「孫娘のお冴さんです……フフッ」
「お、そうだったな。何故、笑ってるのかは知らぬが」
「三角についてはわかるがな」
こう言ってきたのは、顎の代わりに首筋辺りをつかんでいる桜殿で
「最初のやつは足を滑らせただけ……これは未だ拭いきれないよなあ」
これに肩をすくめる吟味方
「ホンマでんな。何しろ、あの老いぼれが診てまへんよって」
「その三角の真ん中にいるのが、横島屋の何とかという娘なんだな?」
これには、氷助が即座に
「孫娘のお冴さんです……フフッ」
「お、そうだったな。何故、笑ってるのかは知らぬが」
「三角についてはわかるがな」
こう言ってきたのは、顎の代わりに首筋辺りをつかんでいる桜殿で
「最初のやつは足を滑らせただけ……これは未だ拭いきれないよなあ」
これに肩をすくめる吟味方
「ホンマでんな。何しろ、あの老いぼれが診てまへんよって」
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