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六十四
「橋の下で浮かんでた仏さんだが、近くの魚極楽という海鮮屋のせがれでな」
まずは口火を切った松殿。
「さいでっか。で?」
「昨晩より行方知らずだったようだ。で、母親が言うには……ここのとこずっと、どこぞの娘に熱を入れていたらしいのだ」
「どこぞって、どこでっか?」
これに頭を振る松殿
「それが皆目見当もつかない……こう言っておってな」
「わかりましたわ」
こう言って、破近が次なる同心へと向き直り
「菊やんの方は、どない?」
「橋の下で浮かんでた仏さんだが、近くの魚極楽という海鮮屋のせがれでな」
まずは口火を切った松殿。
「さいでっか。で?」
「昨晩より行方知らずだったようだ。で、母親が言うには……ここのとこずっと、どこぞの娘に熱を入れていたらしいのだ」
「どこぞって、どこでっか?」
これに頭を振る松殿
「それが皆目見当もつかない……こう言っておってな」
「わかりましたわ」
こう言って、破近が次なる同心へと向き直り
「菊やんの方は、どない?」
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