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六十二
「或る方?」
「はい。南町におられます青き目をした方で」
「フン。青き目か赤き目かは知らんが、勝手に……」
ここでハッとし
「青き目とは、吟味方与力の事か?」
「はい、その鈴木破近様のことです。何かにつけ、よくしていただいております」
これに一旦、這いながらも部屋を出ていった主。やがてその手に風呂敷包みを抱え
「ほれ、依頼料だ」
中身を確認した氷助
「はい、確かに」
そして主、最後にこう吐き捨てた
「持ってけ、泥棒!」
「或る方?」
「はい。南町におられます青き目をした方で」
「フン。青き目か赤き目かは知らんが、勝手に……」
ここでハッとし
「青き目とは、吟味方与力の事か?」
「はい、その鈴木破近様のことです。何かにつけ、よくしていただいております」
これに一旦、這いながらも部屋を出ていった主。やがてその手に風呂敷包みを抱え
「ほれ、依頼料だ」
中身を確認した氷助
「はい、確かに」
そして主、最後にこう吐き捨てた
「持ってけ、泥棒!」
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