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五十四
この少年、見た目、まだ十を超えたばかし。
「またぞう、さん? あ、父上と母上の一文字ずつを取ったんだ」
この辺りは、探り屋らしき鋭さを持ち合わせている。
ここで何と本人から
「又三と申します。祖父上様がお世話になっております」
「あらあら」
感心した氷助だったが、すぐに疑問が浮かび
「ちゃんとこのような立派な後継ぎがおられますのに、何故にお冴様の婿を気にされるのでしょう?」
「それはですな……中継ぎだからですじゃ」
この少年、見た目、まだ十を超えたばかし。
「またぞう、さん? あ、父上と母上の一文字ずつを取ったんだ」
この辺りは、探り屋らしき鋭さを持ち合わせている。
ここで何と本人から
「又三と申します。祖父上様がお世話になっております」
「あらあら」
感心した氷助だったが、すぐに疑問が浮かび
「ちゃんとこのような立派な後継ぎがおられますのに、何故にお冴様の婿を気にされるのでしょう?」
「それはですな……中継ぎだからですじゃ」
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