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五十二

「ふぉっふぉっふぉっ……何を面食らっておられる?」

 ニヤリとした主


「では紹介でも」


 この時、氷助が


「その笑い方だけは、ご勘弁願えますでしょうか? 何しろ、文字の数に制限がありますもので」


「お、そうでしたな。では改めて……」

 特に気分を害した風もない主、まずは隣から


「娘のお三枝に、その婿の又夫ですじゃ」


 ここで氷助、本人に向かって


「見るの見に、栄えると書くんですか?」


 これに女、笑顔にて


「いえ、三つの枝ですよ」



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