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四十八
これに、ようやく眼鏡を上げた藤殿
「氷助? もしや、久遠寺とかいう人?」
「そうです」
「鈴木様から、その名を伺ったことがあります」
この時、思わず菖蒲殿
「や、やばい」
こう放って、すぐに氷助へと
「よもや、人の話を盗み聞きしたわけじゃないでしょね?」
「盗まなくても聞こえました」
「はああ?」
目を丸くした菖蒲殿、急にその腹を押さえ
「あいたた。どうも昼に食べた魚が……あいたたた」
そして――
「あら、逃げちゃいました」
これに、ようやく眼鏡を上げた藤殿
「氷助? もしや、久遠寺とかいう人?」
「そうです」
「鈴木様から、その名を伺ったことがあります」
この時、思わず菖蒲殿
「や、やばい」
こう放って、すぐに氷助へと
「よもや、人の話を盗み聞きしたわけじゃないでしょね?」
「盗まなくても聞こえました」
「はああ?」
目を丸くした菖蒲殿、急にその腹を押さえ
「あいたた。どうも昼に食べた魚が……あいたたた」
そして――
「あら、逃げちゃいました」
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