3142/3502
四十五
これに藤殿も、つられるように
「本当ですね、量といい種類といい……」
ここで鼻をひくつかせ
「何だか臭いま……ああっ! 菖蒲殿! ひ、火が!」
「何です、慌てて。火にかざしてるんだから、当たり前……うわっちっち!」
いきなりのおっさん声にて叫んだ菖蒲殿、燃え盛る紙を畳に放り投げ、行燈の枠にて叩き消している。
やがて
「ああ、びっくりしたわあ」
いつもの声色に戻ったが、ようやく己のしでかしたことに気づき
「あ、あらま!」
これに藤殿も、つられるように
「本当ですね、量といい種類といい……」
ここで鼻をひくつかせ
「何だか臭いま……ああっ! 菖蒲殿! ひ、火が!」
「何です、慌てて。火にかざしてるんだから、当たり前……うわっちっち!」
いきなりのおっさん声にて叫んだ菖蒲殿、燃え盛る紙を畳に放り投げ、行燈の枠にて叩き消している。
やがて
「ああ、びっくりしたわあ」
いつもの声色に戻ったが、ようやく己のしでかしたことに気づき
「あ、あらま!」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。