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四十
「その薬とは、どこの代物です?」
「越中は富山藩ですが」
「そこから直接に? それとも問屋を通じて?」
「一番町にある、薬問屋の横島屋さんを通じまして」
「横島屋さんねえ……」
帳面に書き留めている菊やん、さらに畳み掛けるように
「何やらおかしい、例えば薬の包みが一度開けられた風とか……その辺りは?」
さすがの職業気質により、これには主がキッパリと
「万が一つにそうだとしましても、それを客に売るわけがごさいませぬ」
「その薬とは、どこの代物です?」
「越中は富山藩ですが」
「そこから直接に? それとも問屋を通じて?」
「一番町にある、薬問屋の横島屋さんを通じまして」
「横島屋さんねえ……」
帳面に書き留めている菊やん、さらに畳み掛けるように
「何やらおかしい、例えば薬の包みが一度開けられた風とか……その辺りは?」
さすがの職業気質により、これには主がキッパリと
「万が一つにそうだとしましても、それを客に売るわけがごさいませぬ」
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