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二十
爺のわりには行動が迅速な鬼門さん。すでに卓の上には、所狭しと一枚のだだっ広い紙が置かれている。
「これが蝉らの名および住まいですじゃ」
「段取りが良くて助かります」
しかしたったの三匹分ゆえ、下の方が空白である。
その紙を手にした氷助だったが
「見にくいので、下の方は……」
「あ!」
「破っちゃいました」
「おいこら、先に一言いわんかい!」
たまに顔をのぞかせる、鬼門さんの地。
氷助、頭をポリポリと搔き
「あ、どうも」
爺のわりには行動が迅速な鬼門さん。すでに卓の上には、所狭しと一枚のだだっ広い紙が置かれている。
「これが蝉らの名および住まいですじゃ」
「段取りが良くて助かります」
しかしたったの三匹分ゆえ、下の方が空白である。
その紙を手にした氷助だったが
「見にくいので、下の方は……」
「あ!」
「破っちゃいました」
「おいこら、先に一言いわんかい!」
たまに顔をのぞかせる、鬼門さんの地。
氷助、頭をポリポリと搔き
「あ、どうも」
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