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十六
「ん? ろならはんれっか?」
ほとんど、言葉として成り立っていない。
「わらしれすよ!」
この者、素直すぎるのか、すでに感化されている。
二重に見えている相手の顔が、やがて重なったところ
「おろっ? ひょ、氷助やんか! こ、こんな刻に何しれるんや?」
「はい、仕事に向かうろころれす」
「そ、そっか」
「じゃあ、これにれ失礼します」
駆け足で去った男を、ポカンとした顔で見送った破近――そのまま、地面を枕にして眠りについた。
「ん? ろならはんれっか?」
ほとんど、言葉として成り立っていない。
「わらしれすよ!」
この者、素直すぎるのか、すでに感化されている。
二重に見えている相手の顔が、やがて重なったところ
「おろっ? ひょ、氷助やんか! こ、こんな刻に何しれるんや?」
「はい、仕事に向かうろころれす」
「そ、そっか」
「じゃあ、これにれ失礼します」
駆け足で去った男を、ポカンとした顔で見送った破近――そのまま、地面を枕にして眠りについた。
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