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十五

 その帰り道、足元がおぼつかない、まさに千鳥足状態の破近。

 その時、正面よりやってきた者とすれ違い様に、肩がぶつかった。


「あ、えろうすんまへんなあ」


 これに相手も律儀に頭を下げ


「いえ、こちらの方こそ申し訳ございません」

 そしてその者、顔を上げたところ


「ああっ!」


 このデカき声に驚き、地面に転がった破近


「な、な、何れんねん? い、いきなり」


 これに相手もしゃがみこみ


「鈴木様! 私ですよ! ご無沙汰してしまおります!」



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