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十四
その夜、江戸前の奥座敷で酌み交わしているお二人さん。
「いやあ、やはりおぬしは頼りになるわ」
肩の荷がおり、いつもより饒舌になっている木俣様。そしてこちらも
「よう言われますんや。もう耳にタコどころかイカまでできてもうて」
――すでに出来上がっている。
やがて一刻(2時間)が過ぎた頃、呂律の怪しい木俣様が
「じゃ、じゃあ、駕籠れも呼ぶろするか」
これに
「わ、わいは夜風にれも当たって帰りますさかい、気にせんろいれくらはい」
その夜、江戸前の奥座敷で酌み交わしているお二人さん。
「いやあ、やはりおぬしは頼りになるわ」
肩の荷がおり、いつもより饒舌になっている木俣様。そしてこちらも
「よう言われますんや。もう耳にタコどころかイカまでできてもうて」
――すでに出来上がっている。
やがて一刻(2時間)が過ぎた頃、呂律の怪しい木俣様が
「じゃ、じゃあ、駕籠れも呼ぶろするか」
これに
「わ、わいは夜風にれも当たって帰りますさかい、気にせんろいれくらはい」
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