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三十五
「あ、はい」
「普通に開いてた戸が、塵とか詰まって開きづらくなるのはわかんねん。けどな、その逆は何かしら人の手が入った証や」
この説明に菊やん、ようやく理解できたと見え
「では、誰かが塵あたりを取り除いたと」
「それしかあらへん」
こう言い切った破近、懐より愛用の虫眼鏡を取り出し
「これ使うて、二人でようと調べてみ」
外れこそしないものの、それでも引き戸を右にやったり左にやったりして敷居を調べているお二人さん。
「あ、はい」
「普通に開いてた戸が、塵とか詰まって開きづらくなるのはわかんねん。けどな、その逆は何かしら人の手が入った証や」
この説明に菊やん、ようやく理解できたと見え
「では、誰かが塵あたりを取り除いたと」
「それしかあらへん」
こう言い切った破近、懐より愛用の虫眼鏡を取り出し
「これ使うて、二人でようと調べてみ」
外れこそしないものの、それでも引き戸を右にやったり左にやったりして敷居を調べているお二人さん。
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