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三十二
「な、何と無責任な!」
そら呆れ返る桜殿だったが、そこに菊やんが床を指差し
「しかし、そこに掛け金が落ちているのをこの目でちゃんと……」
「誰も疑うてないって」
「ならば……」
破近、話を遮り
「ちゃうねん。端から落ちて、いや、置いてあったかもって言いたいねんや」
「端から……置いてあった?」
この時
「はい!」
「その手な、ずっと挙げたままにしとけや」
「それだと、眼鏡が上げずらくなります」
「左手を使うたらええやん」
「な、何と無責任な!」
そら呆れ返る桜殿だったが、そこに菊やんが床を指差し
「しかし、そこに掛け金が落ちているのをこの目でちゃんと……」
「誰も疑うてないって」
「ならば……」
破近、話を遮り
「ちゃうねん。端から落ちて、いや、置いてあったかもって言いたいねんや」
「端から……置いてあった?」
この時
「はい!」
「その手な、ずっと挙げたままにしとけや」
「それだと、眼鏡が上げずらくなります」
「左手を使うたらええやん」
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