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「ついこの間まで、にこやかにしてたのに……」

 そして、さらに包丁一点に集中させ


「よもや自害するとは、な」




「今朝の行動から教えて欲しいんですが」


 本当は、亡骸を見つけたところから聞きたかった菊やん。だが、そこは優しきこの若者。


「へ、へい。いつものように卯の一つ(午前5時~5時半)に起きて……」


「これはまた早い!」


「まず米を洗って炊きはじめ、その間に鮪を漬けたり、海老を煮たりし、それから店の中やら外の戸口回りを掃除して……」



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