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八
例の小さき窓より中を覗いている菊やん
「確かに、倒れてるご主人の脚しか見えないな」
納得顔で再び中へと入り、今度は引き戸に目をやっている――そこには掛け金の半分が残ったままだったが、本来なら壁に付いてるべき残り半分は影も形もない。
辺りを見回す菊やん、やがて右手の床の上に
「あ、ここまで飛ばされたのか」
そう言いながら残り半分を拾い上げ、その袖の中に収めている。
一方の桜殿、いまだ視線を落としたままてある――
例の小さき窓より中を覗いている菊やん
「確かに、倒れてるご主人の脚しか見えないな」
納得顔で再び中へと入り、今度は引き戸に目をやっている――そこには掛け金の半分が残ったままだったが、本来なら壁に付いてるべき残り半分は影も形もない。
辺りを見回す菊やん、やがて右手の床の上に
「あ、ここまで飛ばされたのか」
そう言いながら残り半分を拾い上げ、その袖の中に収めている。
一方の桜殿、いまだ視線を落としたままてある――
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