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六
――だが、開かない。
「おい、与太! おまえも手伝わんか!」
これに右端にいる若造も、戸に手をかけてきた。それを確認した桜殿、再び
「じゃあ、もう一度! せーの!」
少しだけ開いたところ
「こいつめ!」
いきなり戸を派手に足蹴した与太。
「おい、無茶をするな。いくぞ! せーの!」
これにとうとう根負けしたのか、多少つっかえながらも開いた戸。勢い余って転がった桜殿を尻目に、中へと入った菊やんだが
「し、心の臓を刺されてる」
――だが、開かない。
「おい、与太! おまえも手伝わんか!」
これに右端にいる若造も、戸に手をかけてきた。それを確認した桜殿、再び
「じゃあ、もう一度! せーの!」
少しだけ開いたところ
「こいつめ!」
いきなり戸を派手に足蹴した与太。
「おい、無茶をするな。いくぞ! せーの!」
これにとうとう根負けしたのか、多少つっかえながらも開いた戸。勢い余って転がった桜殿を尻目に、中へと入った菊やんだが
「し、心の臓を刺されてる」
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