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五
「ここが、ご主人の部屋で。中から掛け金が掛けられてます」
「ふむ」
引き戸の前に立った桜殿、まずその目に飛び込んできたのが
「何だ、この取手は?」
見ると、縦横三尺ほどの四角き板についている。
「ご主人は前に酷い癪で倒れなすって、その後、都度その穴より中の様子を覗いてくれと」
「ふーん、窓ねえ」
そこに菊やん
「それより、早く中へ!」
「おっと、そうだった!」
桜殿に菊やん、並んで引き戸に手をやり
「いくぞ! せーの!」
「ここが、ご主人の部屋で。中から掛け金が掛けられてます」
「ふむ」
引き戸の前に立った桜殿、まずその目に飛び込んできたのが
「何だ、この取手は?」
見ると、縦横三尺ほどの四角き板についている。
「ご主人は前に酷い癪で倒れなすって、その後、都度その穴より中の様子を覗いてくれと」
「ふーん、窓ねえ」
そこに菊やん
「それより、早く中へ!」
「おっと、そうだった!」
桜殿に菊やん、並んで引き戸に手をやり
「いくぞ! せーの!」
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