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百十八

 そしてやはり、トリは――


「うーん。ひょっとしたら、市中引回しの刑だったかもでつね」


「おいこら、ええ加減にせえ言うてるやろ!」


 これに種子が口をすぼめ


「だってね、あんだけ頑張ったのにね、労いの言葉ひとつないもんなあ。ね、蕾ちゃん?」


 そしてこっちも、それなりに憤慨して


「ド無神経に相違ないですう。ねえ、緑丸う?」


 そして少年も顎に手をやったまま


「いやいや。案外、試し切りのあと、その首はさらされてたかもでつね」



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