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九十四
破近、この後も駕籠が襲撃された場所にて、その都度検分している。
そしてやってきたのは、最も気になっている所――例の三叉路に他ならない。
転がっている岩々に目を凝らす破近だったが、次には左右にそびえ立つ崖に視線を移している。
「こら人の仕業とちごうて、自然に落ちてきたもんやな」
こうつぶやいた後
「何っちゅうても、ここは東海道の本道。そん時に人っ子一人おらんかったっちゅう事は、岩が落ちて間もない頃やった……」
破近、この後も駕籠が襲撃された場所にて、その都度検分している。
そしてやってきたのは、最も気になっている所――例の三叉路に他ならない。
転がっている岩々に目を凝らす破近だったが、次には左右にそびえ立つ崖に視線を移している。
「こら人の仕業とちごうて、自然に落ちてきたもんやな」
こうつぶやいた後
「何っちゅうても、ここは東海道の本道。そん時に人っ子一人おらんかったっちゅう事は、岩が落ちて間もない頃やった……」
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