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七十一
翌朝。昨夜の三匹の苦労も知らずに、ひたすら熱海へと向かう駕籠二つ。
だが暫く進んだ頃
「あれれえ? 止まっちゃいましたあ?」
これに緑丸、先へと目をやり
「どうやら、落石があったみたいでつね」
はたして、いくつも大きな岩が道を塞いでいた。
「ホントだ。これじゃ通りようもないなあ」
そう言ってきた種子だったが、辺りを見回し
「確かにここって、山を切り裂いたような道だもんね」
この時、駕籠かきが木俣様に何やら聞いている。
翌朝。昨夜の三匹の苦労も知らずに、ひたすら熱海へと向かう駕籠二つ。
だが暫く進んだ頃
「あれれえ? 止まっちゃいましたあ?」
これに緑丸、先へと目をやり
「どうやら、落石があったみたいでつね」
はたして、いくつも大きな岩が道を塞いでいた。
「ホントだ。これじゃ通りようもないなあ」
そう言ってきた種子だったが、辺りを見回し
「確かにここって、山を切り裂いたような道だもんね」
この時、駕籠かきが木俣様に何やら聞いている。
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