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六十六

「ちょっと待ってて」

 武闘派の種子、包みの中より取り出したるは


「これ使っていいよ」


「吹き矢、でつか。でも使ったことないでつから」


 これに


「練習あるのみだ!」



 自分の番がくるまで、壁に向かって練習している緑丸。そこはもう、穴だらけ。


「何となく、コツをつかんできたでつ」

 こう言って、立ち上がり


「そろそろ交代でつね」



 そっと、部屋の天井裏へとやってきた少年


「種子さん、交代……」

 だが相手ときたら


「いびきかいてまつ」



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