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六十五
「そうでつね。それで仮に賊が侵入してきたら、まずは行燈を消すかと」
蕾、この緑丸の話に頷き
「気配で賊のいる場所くらいわかるからあ、天井の板を外して手裏剣をおみまいしますう」
「だねだね、いちころだあ!」
種子も賛同してきたが、緑丸を見て
「ん? どうかした?」
ここで蕾が膝を叩き
「そうでしたあ。緑丸ってえ……」
「しっ!」
だが、この少年の制止も聞かず
「手裏剣が途方もなく下手でしたあ」
――神童の唯一の弱点である。
「そうでつね。それで仮に賊が侵入してきたら、まずは行燈を消すかと」
蕾、この緑丸の話に頷き
「気配で賊のいる場所くらいわかるからあ、天井の板を外して手裏剣をおみまいしますう」
「だねだね、いちころだあ!」
種子も賛同してきたが、緑丸を見て
「ん? どうかした?」
ここで蕾が膝を叩き
「そうでしたあ。緑丸ってえ……」
「しっ!」
だが、この少年の制止も聞かず
「手裏剣が途方もなく下手でしたあ」
――神童の唯一の弱点である。
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