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五十一
林の間を抜ける最中、種子が
「何かさ、行くとこ行くとこにいるよねえ?」
これに虚無僧が
「ブォー」
これが肯定の返事なのは、すでに種子も理解している。
「だけどもじゃ、何ゆえに……ゴホゴホッ」
「蕾ちゃん、無理してお婆さんのまねするから」
「だ、だってのう、この虚無僧が……」
この時
「しっ!」
人差し指を口に当てる少年
「ま、またかい?」
「脇の木々の間に、何か潜んでまつ」
これに耳を澄ます二匹のくの一
「確かにいるなあ」
林の間を抜ける最中、種子が
「何かさ、行くとこ行くとこにいるよねえ?」
これに虚無僧が
「ブォー」
これが肯定の返事なのは、すでに種子も理解している。
「だけどもじゃ、何ゆえに……ゴホゴホッ」
「蕾ちゃん、無理してお婆さんのまねするから」
「だ、だってのう、この虚無僧が……」
この時
「しっ!」
人差し指を口に当てる少年
「ま、またかい?」
「脇の木々の間に、何か潜んでまつ」
これに耳を澄ます二匹のくの一
「確かにいるなあ」
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