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五十
だが緑丸、これに見向きもせず
「んもう。だから心狭き伊賀者は好きくないのだ」
しかし、それでも少年に反応はなし。
「じゃあ、私が……」
ここでようやく我に返った緑丸、指にて棒の先をさし
「そこ、黒くなってまつ」
これに思わず、その方を見た蕾が
「危うく食べるとこでしたあ」
いや、貴女には毒が効かないはず。
そして虚無僧、笠の下より周囲を見回し
「……いない」
「いないって何がですう?」
「さっき茶を持って行った主人でつ」
だが緑丸、これに見向きもせず
「んもう。だから心狭き伊賀者は好きくないのだ」
しかし、それでも少年に反応はなし。
「じゃあ、私が……」
ここでようやく我に返った緑丸、指にて棒の先をさし
「そこ、黒くなってまつ」
これに思わず、その方を見た蕾が
「危うく食べるとこでしたあ」
いや、貴女には毒が効かないはず。
そして虚無僧、笠の下より周囲を見回し
「……いない」
「いないって何がですう?」
「さっき茶を持って行った主人でつ」
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